寺田一薫・遠藤伸明編 「国際海運と国際物流の新地平~山岸寬教授退任記念論文集~」

国際海運と国際物流の新地平~山岸寬教授退任記念論文集~

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本書概要

本書は、山岸寬教授が2005年3月に東京海洋大学(旧東京商船大学)の定年を迎え、名誉教授になられたことを記念して編集したものである。

本書のタイトルは、「国際海運と国際物流の新地平 」である。経済のグローバル化、規制緩和の進展、新興諸国の経済発展に伴い、国際交通は、近年目覚しい成長を遂げ、高度化ならびに多様化してきている。

本書では、国際交通のうち、国際海運ならびに国際物流にかかわる領域をとりあげる。

生産活動の国際化、海運経営の多国籍化、港湾や空港の民営化、在庫管理手法の進化、貿易貨物規制などを具体的なテーマとし、国際海運ならびに国際物流の最近の動向について、包括的な分析を提供することを試みている。 

(巻頭「山岸寬教授退任記念論文集の刊行にあたって」より)


本書内容

(執筆者の肩書きは執筆当時のものです。)

  • 山岸寬教授退任記念論文集
  • グローバル化におけるターミナル・オペレーターの発達
    山岸 寬(流通経済大学)
  • 在庫拠点立地の実践的方法 ―ロジスティクス・ネットワーク構築の一ステップ―
    高田 富夫(流通経済大学)
  • ロジスティクスにかかる在庫の概念
    松田 俊男(東京海洋大学)
  • 便宜置籍船 ―その法的・経済的意義の再検討―
    合田 浩之(日本郵船株式会社)
  • 貿易貨物に使用する木製梱包材の輸入規制―FAOの国際規格ISPM No.15導入で貿易物流業界は戦々兢々―
    河村 輝夫(社団法人 日本荷主協会)
  • 港湾管理者の役割変化と民営化手法 ―部分的民営化と完全民営化―
    寺田 一薫(東京海洋大学)
  • 東北アジア地域におけるグローバル化の進展と国際物流拠点の構築方案―韓国・仁川地域を中心に―
    禹 貞旭(仁荷大学産業経済研究所(韓国)
  • 生産活動の国際フラグメンテーション化と貨物拠点空港の経営
    遠藤 伸明(東京海洋大学)
  • 山岸寬教授の主な経歴及び研究業績

山岸寬教授のプロフィール

東京海洋大学海洋工学部教授を経て2005年同大学名誉教授、流通経済大学教授。

日本海運経済学会副会長。当財団研究員、評議員を経て2007年より理事。

東京商船大学(現東京海洋大学)では、海運経済論、海運経営論、海運政策論、

交通経済学などの講義を担当。国際海運に関する経済学的研究をライフワークとし、英国や欧州諸国の海運政策、便宜置籍船の動向、ロジスティクスや港湾の研究などその時々の海運が直面してきた諸問題を学術的に分析した論文を、海事産業研究所所報、当財団年報をはじめ海事関係各誌上で数多く発表。

「海上コンテナ物流論」(2004年)は、第14回日本海運経済学会賞を受賞。

以上