当財団田村理事長が「わが国の近代海運の歴史」と題しJSE創立90周年記念講演

当財団の田村理事長は、2011 年6 月20 日に開催された(社)日本海運集会所の「JSE 交流会」6月例会において、JSE 創立90 周年記念講演として「わが国の近代海運の歴史」と題して講演いたしました。その後、アンコールもあり、再度7月例会(7月14日)でも講演いたしました。

この講演の内容のまとめが、(社)日本海運集会所刊の雑誌「KAIUN」2011年8月号及び9月号(9月1日発売)に掲載されましたのでご案内いたします。その内容は、江戸時代の内航海運に始まり、灘の清酒と樽廻船、さらに北前船の話、そして明治になっての外航海運への進出と日清、日露戦争、第一次世界大戦を経ての発展、神戸の海運マーケットの隆盛、そして太平洋戦争での日本海運のゼロからの再出発、さらに海運集約による企業統合とその後の円高、原油高騰との戦いなど、過去300年近い流れの中で話を展開しています。

詳細は下記をクリックしてご覧下さい。

第82回JSE交流会「わが国の近代海運の歴史」(前編)

第82回JSE交流会「わが国の近代海運の歴史」(後編)


サンフランシスコ講和条約締結60周年

昭和26年(1951)9月4日~9月8日サンフランシスコ講和会議が開催され、最終日の9月8日アメリカ合衆国をはじめとする連合国諸国と日本との間で講和条約が調印されました。今年9月8日は、その60周年です。
ここに日本は、終戦後6年にして、待望の主権の回復を、それも敗者としての立場ではなく、友邦としての対等の立場で勝ち取ったのです。
又同時にそれは、日本の海運や造船業をはじめとする各産業に、規制されることのない経済活動を展開する自由が与えられた時でもありました。
講和条約は、その後、国会による承認、内閣による批准及び天皇による批准書の認証を経て翌昭和27年(1952)4月28日に発効しました。
こうして、「日本の戦後」は漸く実質的に歩み始めたのです。

山縣勝見は、日本の全権団の一員ではありませんでしたが、会議の周辺で種々尽力し、会議の進行と日本の国際社会への復帰の瞬間を目の当たりにすることが出来ました。

山縣が見聞きしたサンフランシスコ講和会議の前夜と会議の状況について、山縣の著作『風雪十年』を要約し、「山縣勝見の生涯」のページにアップしましたので、下記タイトルをクリックしてご覧下さい。

山縣勝見の生涯 その7:米国海運関係者との折衝
山縣勝見の生涯 その8:サンフランシスコ講和会議前夜 米国世論の好転
山縣勝見の生涯 その9:サンフランシスコ講和会議の成功

 

※上記の山縣勝見著『風雪十年』について、(社)日本海運集会所刊 雑誌「KAIUN」2011年9月号(9月1日発売)の「本の散歩道」欄にてご紹介頂きました。 記事の内容は、ここからご覧になれます。

『風雪十年』ご購読希望の方は、当財団にご連絡下さい。


第39回我ら海の子展を後援しました。

第39回我ら海の子展(主催 社団法人日本海洋少年団連盟 財団法人サークルクラブ協会)が開催され、当財団は後援団体として参加しました。
全国の子供達から 8,665件の応募がありました。
その内、国土交通大臣賞はじめ、主催者、後援者、個人審査員の特別賞、金賞、銀賞並びに東日本大震災を機に新設された「がんばろう日本賞」の合計71作品に各賞が贈られました。

「第39回我ら海の子展」授賞式後の集合写真 2011.8.19 於ホテル・ニューオータニ(東京)  


 

2011年8月19日、ホテル・ニューオータニ(東京)にて、各賞の授賞式が開催されました。

山縣記念財団理事長賞には岡山県の小学6年生、佐藤 真梨子(さとう まりこ)さんの絵画『定置網漁をする漁師たち』が選ばれました。

山縣記念財団理事長賞受賞作品『定置網漁をする漁師たち』


 

只今、受賞作品展示発表会が全国を巡回しています。
展示会の日程など詳細に関しては、財団法人サークルクラブ協会のWEBサイトの中段「公式サイト」の下の「我ら海の子展」をご覧下さい。

※各写真をクリックすると、写真が拡大します。

 

当財団蔵書を海事関連機関に譲渡致しました。

当財団は、長らく「海事文庫」を併設し、閲覧の便に供して参りましたが、これらの蔵書をより多くの皆様に活用して頂くためには、アクセスの多い海事専門図書館や研究機関に譲渡することが望ましいとの結論に達し、この度、3つの機関への蔵書の譲渡を済ませました。

詳細は、旧蔵書の譲渡についてのページに記載の通りです。

長い間、当財団蔵書をご利用頂き、有難うございました。

今後は、「山縣勝見賞」(著作賞)の表彰事業などを通し、海事関係図書の普及に努めて参りますので、よろしくご支援を頂きますようお願い申し上げます。

『海事交通研究』(年報)第59集(2010年12月) の掲載論文をアップしました。

海と船 – 機関誌 – 海事交通研究(年報)総目次集 – 第59集(2010年12月)  に掲載論文(PDFファイル)をアップしました。

「2011年山縣勝見賞」贈呈式開催

 当財団が海事交通文化の研究及び普及発展に貢献された方々を顕彰するために、2008年に創設した「山縣勝見賞」は本年第4回目を迎え、7月15日(金)「2011年山縣勝見賞」の贈呈式を、海運クラブにて開催致しました。
(写真をクリックすると大きくなります。)


「2011年山縣勝見賞」贈呈式における記念撮影 2011年7月15日 於海運クラブ
左から 柴田悦子氏(功労賞)、長谷知治氏(論文賞)

 受賞者、受賞者略歴、受賞理由は以下の通りです。

・著作賞

  本年は該当なし 

・論文賞

  長谷知治氏執筆「環境に優しい交通の担い手としての内航海運・フェリーに係る規制の
  在り方について ~カボタージュ規制と環境対策を中心に~」
  (2010年12月当財団刊行『海事交通研究』第59集掲載)
  受賞者略歴:
  1994年東京大学法学部卒業
  国土交通省海事局総務課専門官、同油濁保障対策官(外航課課長補佐併任)、人事院
  在外派遣研究員(英国運輸省海事局)、国土交通省自動車交通局技術安全部環境課
  課長補佐、環境省水・大気環境局自動車環境対策課総括課長補佐等を経て、
  2008年より東京大学公共政策大学院特任准教授
  受賞理由:
  内航海運を対象とするカボタージュ規制について、その歴史的経緯や各国の事例、最近の
  日本での動きなどに言及した後、カボタージュ規制の根拠や、カボタージュ規制が緩和・撤廃
  された場合の影響、更には環境対策を中心とした内航海運活性化のための規制のあり方
  などについて精緻に検討していることを高く評価するとともに、内航海運の現状を考慮すると、
  時宜を得た研究テーマであると判断。

・功労賞

  柴田悦子氏(大阪市立大学名誉教授)
  受賞者略歴:
  1951年大阪商科大学(現大阪市立大学)卒業
  大阪市立大学教授を経て、現在同大学名誉教授
  日本港湾経済学会顧問、日本海運経済学会名誉会員。
  受賞理由:
  長年にわたり海運・港湾・物流の研究に顕著な足跡を残すとともに、優れた教育者でもあり、

  多くの後進、学生を育てた。船や港で働く港湾関係労働者との交流を通して現場のフィールド
  ワークにも重点を置くとともに、直接・間接に海運や港を利用する一般市民の視点を踏まえた
  考察を行い、又、国際物流研究者間の共同研究にも力を入れた。これらの成果は、単著3冊、
  編著5冊、共著3冊に加え、主要論文だけで100近くを数える業績となって結実し、学界において
  多大な功績を果たした。

なお、本件に関するお問い合わせは、下記へお願いします。

財団法人 山縣記念財団 郷古 TEL(03)3552-6310 

当財団常務理事に郷古達也、理事に山上建治、坂本久就任

当財団常務理事 増子 邦雄(ましこ くにお)は6月30日付を以って退任し、7月8日付にて郷古 達也(ごうこ たつや)が後任の常務理事に就任致しました。
又、前常勤研究員の山上 建治(やまがみ けんじ)及び坂本 久(さかもと ひさし)が7月1日付にてそれぞれ理事に就任致しました。
これに伴い、財団案内-役員・評議員・研究員のページを更新しました。

7月は「海の月間」、7月18日(7月第3月曜)は「海の日」です。

海・・・地球表面積の約7割をおおっている「海」は、多くの生物を育み、人類にも多大な恩恵を与えてきました。
美しい海は人類の財産です。

船・・・「船」による「海運」(「海上輸送」)は地球最古の交通手段の一つとして発達し、現在に至るまで生活物資の大量輸送手段として、かけがえのない大動脈です。特に、四方を海に囲まれ、資源の乏しい我が国にとって、生活物資の多くを我が国にもたらしてくれる「海運」は大変重要な役割を果たしてきました。

さあ! 以下をクリックして、一緒に「海」や「船」について調べてみましょう!

海の広さ・深さはどの位? 日本の海の広さや海岸線の長さは世界で何番目?
「海のQ&A」のページ

船の大きさは、飛行機や建物などと比べてどの位? どんな種類の船があるの? 船(海運)の特長って? 日本の船や船員は・・・?
「船のQ&A」のページ

「海の日」・「海の月間」ってなあに?
「海の日のQ&A」のページ

他にも何か、「海」・「船」・「海の日」について素朴な疑問があったら、以下のお問合せフォームからご質問下さい。
回答によっては、すぐお答え出来ないかもしれませんが、ご了承下さい。
又、いい質問は、「海と船のQ&A」で採用させて頂くこともありますので、予めご承知置き下さい。

お問合せフォーム


~~躍動する海・船の写真を掲載しました。クリックすると大きくなります。~~

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2011年山縣勝見賞受賞者決定

 当財団は、2008年に設立者の名前を冠した「山縣勝見賞」を創設し、国民生活に重要な役割を果たしている海運を中心とする海事交通文化の研究及び普及発展に貢献された方々を顕彰し、その研究成果を対象として表彰する制度を発足しましたが、その第4回目に当たる「2011年山縣勝見賞」の受賞者が下記の通り決定しましたので、お知らせ致します。
 なお受賞者への贈呈式は7月15日、海運クラブにて行います。

・著作賞

   本年は該当なし 

・論文賞 

  長谷知治氏執筆「環境に優しい交通の担い手としての内航海運・フェリーに係る規制の
  在り方について ~カボタージュ規制と環境対策を中心に~」
  (2010年12月当財団刊行『海事交通研究』第59集掲載)
  受賞者略歴:
  1994年東京大学法学部卒業
  国土交通省海事局総務課専門官、同油濁保障対策官(外航課課長補佐併任)、人事院
  在外派遣研究員(英国運輸省海事局)、国土交通省自動車交通局技術安全部環境課
  課長補佐、環境省水・大気環境局自動車環境対策課総括課長補佐等を経て、
  2008年より東京大学公共政策大学院特任准教授
  受賞理由:
  内航海運を対象とするカボタージュ規制について、その歴史的経緯や各国の事例、最近の
  日本での動きなどに言及した後、カボタージュ規制の根拠や、カボタージュ規制が緩和・撤廃
  された場合の影響、更には環境対策を中心とした内航海運活性化のための規制のあり方
  などについて精緻に検討していることを高く評価するとともに、内航海運の現状を考慮すると、
  時宜を得た研究テーマであると判断。

・功労賞

  柴田悦子氏(大阪市立大学名誉教授)
  受賞者略歴:
  1951年大阪商科大学(現大阪市立大学)卒業
  大阪市立大学教授を経て、現在同大学名誉教授
  日本港湾経済学会顧問、日本海運経済学会名誉会員。
  受賞理由:
  長年にわたり海運・港湾・物流の研究に顕著な足跡を残すとともに、優れた教育者でもあり、

  多くの後進、学生を育てた。船や港で働く港湾関係労働者との交流を通して現場のフィールド
  ワークにも重点を置くとともに、直接・間接に海運や港を利用する一般市民の視点を踏まえた
  考察を行い、又、国際物流研究者間の共同研究にも力を入れた。これらの成果は、単著3冊、
  編著5冊、共著3冊に加え、主要論文だけで100近くを数える業績となって結実し、学界において
  多大な功績を果たした。

なお、本件に関するお問い合わせは、下記へお願いします。

財団法人 山縣記念財団 事務局 郷古 TEL(03)3552-6310 

訃報:当財団元理事 山縣元彦氏

内外汽船(株)相談役、(株)ナビックスライン(現在の(株)商船三井)元副社長、(財)山縣記念財団元理事 山縣元彦(75歳)儀
4月12日夜23時15分急性呼吸不全の為永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます。

通夜並に葬儀・告別式は内外汽船㈱と山縣家との合同葬となります。
詳細につきましては下記のとおりとなります。

           記

通  夜        4月18日(月) 18時~
葬  儀・告別式   4月19日(火) 11時30分~12時30分
場  所        青山葬儀所   港区南青山2-33-20
代表取締役社長   山縣 一弘
喪  主       山縣 恒子(令室)
まことに勝手ながらご香典の儀は固くご辞退させていただきます。
尚、ご供花のお問い合わせは公益社 03-5491-3070

                                   以上