『海事交通研究』(年報)第69集を発行しました。
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12月22日発行後、海事関連の研究者の皆様や企業、団体並びに公立や大学の図書館に配本しました。配本先図書館等は、こちらからご覧下さい。
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また、本誌をお読みになってのご感想・ご意見なども是非お寄せ下さい。
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TEL(03)3552-6310
なお、本誌巻末、「山縣記念財団からのお知らせ」の中の2021年3事業募集記事ならびに奥付に一部記入漏れがあり、お詫びします。こちらをクリックしてご覧下さい。
≪目次≫ | |
序文 | 郷古 達也 | 【特集 海事産業の未来への展望と課題】 |
≪研究論文(査読付き)≫ | |
洋上風車周辺海域における船舶運航の安全確保に 向けた取組み |
坂本 尚繁 |
内航船員の需給予測の在り方 | 畑本 郁彦 |
≪特別寄稿≫ | |
風エネルギーを使用した船舶のゼロエミッション化 | 大内 一之 |
≪研究ノート≫ | |
コンテナの未来 ―持続可能な社会の実現に貢献できること― |
荻野 義雄 |
【自由テーマ】 | |
≪研究論文(査読付き)≫ | |
警告信号『汽笛を吹鳴するのは誰か』 ―現行法と船舶運航者との認識の相違― |
万谷 小百合・藤本 昌志 |
港湾背後地のマーケットポテンシャルと港湾の利活用 ―九州・沖縄管区の14港湾と都市の事例から― |
亀山 嘉大 |
執筆者紹介 山縣記念財団80年の歴史を振り返って 山縣記念財団からのお知らせ |
≪執筆者紹介≫
(掲載順)
坂本 尚繁(さかもと なおしげ)
東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。修士(学術)(東京大学)。(公財)日本海事センター企画研究部専門調査員等を経て、現在(公財)日本海事センター研究員。研究分野は国際法、国際環境法。近年の論文として「SOx規制の遵守確保 ─国際法の観点を中心に─」、「GHG排出削減と脱炭素化に向けた対応について ―代替燃料に関する欧州での分析事例を参考に―」(共著)、「船舶の燃費改善と船舶運航・性能管理システム」(共著)等がある。所属学会は、国際法学会、日本海洋政策学会。
畑本 郁彦(はたもと ふみひろ)
1970年生まれ。広島商船高等専門学校機関科卒業後、外航船員の経験を積んだ後、広島大学工学部に編入。その後、海事コンサルタント業、外航船工務監督、内航船員などの職に就く傍らNPO法人日本船舶管理者協会の理事・技術顧問、一般社団法人 海洋共育センターの特別顧問等を歴任。また、2017年に神戸大学大学院海事科学研究科博士課程を修了した。現在(2019年5月から)は、日本内航海運組合総連合会にて船員対策委員会・環境安全委員会の事務局業務を行っている。海事関係の資格等:一級海技士(機関)、二級海技士(航海)、三級海技士(電子通信)、海事補佐人。専攻:内航海運の船舶安全管理に関する研究主な著書(共著者:古莊雅生):『内航海運概論』2020年、成山堂書店(12月出版予定)、発表論文:「内航海運の船舶管理における法的側面の課題」(『日本航海学会論文集』第136号)、「内航海運における船舶管理業務に関するガイドラインの改善」(日本海運経済学会『海運経済研究』第51号)など。
大内 一之(おおうち かずゆき)
東京大学工学部船舶工学科卒業後、大阪商船三井船舶(株)入社。1994年に東京大学より学位(工学博士)授与。2000年に(株)商船三井を退社し、株)大内海洋コンサルタントを設立し代表取締役就任。また、東京大学大学院工学系研究科特任教授就任後、2009年より東京大学産学共同研究「ウィンドチャレンジャー計画」の研究代表を務める。現在、㈱商船三井技術顧問、金沢工業大学客員教授。専門は、船舶海洋工学、流体工学、再生可能エネルギー工学、海洋深層水利用学。主要論文に、「PBCFの開発‐プロペラボス後部流れの改善‐」、「密度流拡散装置の研究開発」、「船舶における風力の利用」、「水素生産帆船の研究‐概念と可能性‐」がある。日本造船学会90周年記念懸賞論文賞、日本造船学会賞、運輸省関東運輸局長表彰、運輸大臣表彰、日本太陽エネルギー学会賞、発明協会奨励賞、海洋深層水利用学会賞を受賞。所属学会は、日本船舶海洋工学会、日本マリンエンジニアリング学会、日本航海学会、日本機械学会、海洋深層水利用学会等。
荻野 義雄(おぎの よしお)
一橋大学経済学部卒業。株式会社三井銀行(現三井住友銀行)入行、プロジェクトファイナンスや国際金融、リース業務などに従事。在籍中に世界銀行グループの国際金融公社(International Finance Corporation)や日本貿易保険に出向。現在、株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー執行役員事業開発本部副本部長。航空機や船舶、コンテナのリースビジネスに携わる。米コロンビア大学MBA。
万谷 小百合(まんたに さゆり)
東京商船大学卒業後、航海士として長距離大型フェリーに乗船。海技教育機構海技大学校で学生課長を経て、現在同大学校研究統括室長兼務航海科准教授。専門分野は航海法規、極水域運航訓練。近年の論文として、「衝突のおそれ・避航動作・適用航法決定過程の相違-漁ろう従事者と一般動力船運航者の行動からの検証-」、「「船員の常務」と「注意深い船長」の解釈の相違-「船員の常務」数値化の問題-」、著書として、『二級・三級海技士(航海)口述試験の突破 法規編 6訂版』(共著)、『海技士3N 口述対策問題集 航海科口述試験研究会編』(共著)」。所属学会は、日本航海学会、日本海洋人間学会。現「南極地域観測統合推進本部輸送計画委員会委員」、「公益社団法人神戸海難防止研究会常任調査研究委員」等委員。
藤本 昌志(ふじもと しょうじ)
神戸商船大学卒業後、2005年大阪大学大学院法学研究科博士後期課程修了。神戸大学海事科学部助手、助教授を経て、現在、同大学海洋教育研究基盤センター副センター長、准教授。博士(法学)。一級海技士(航海)。専門分野は海上交通法、安全管理、海事行政。近年の論文として、「海上衝突予防法39条の「船員の常務」の法的解釈について-海難審判裁決取消請求判決から見た検討-」、「衝突のおそれ・避航動作・適用航法決定過程の相違-漁ろう従事者と一般動力船運航者の行動からの検証-」、「小型船舶の衝突海難防止のための特別規定に関する提言」(当誌第63集、2014年)、著書として『概説 海事法規 2訂版』(共著)、『図解海上衝突予防法11訂版』、『図解海上交交通安全法9訂版』等がある。2012年BEST PAPER AWARD(Asia Navigation Conference 2012)、2017年日本航海学会論文賞受賞。所属学会は、日本航海学会、日本海洋政策学会、日本海洋人間学、公法学会、The Nautical Institute。
亀山 嘉大(かめやま よしひろ)
京都大学博士(経済学)。財団法人国際東アジア研究センター研究員、香川大学大学院地域マネジメント研究科准教授、佐賀大学経済学部准教授を経て、現在、同大学教授。公益財団法人アジア成長研究所客員教授。専門は都市経済学、交通経済学。その他、高知新港振興プラン検討委員会座長を務める。近著に『復興の空間経済学-人口減少時代の地域再生-』(共著・日本経済新聞出版社)、「中四国・九州地域における自動車部品供給企業の生産性と輸送を含むマーケットポテンシャル」(第27回 日本海運経済学会賞(論文の部))「北九州港ひびきコンテナターミナルに寄港したクルーズ船の船員の観光行動の規定要因-Norwegian JoyとCosta Serenaの事例から-」(共著・本誌67集、2018年)、「地域産業政策に関するパネルデータ分析」(共著・2020年度 応用地域学会論文賞)がある。所属学会は応用地域学会(第33回 研究発表大会実行委員長)、日本海運経済学会、日本交通学会、East Asian Economic Association等。
(敬称略)